■青龍庭[新書院北庭]
様式:池泉観賞式(山畔利用式)
完成:昭和53年8月
作庭者:吉河 功
施工者:松井鍬治、加賀美黎一、岸本弘一、ほか
左手から見た全景
境内東方にある急斜面を利用して作庭した池泉観賞式庭園である本庭は、桃山時代風の
豪華な石組を基本とし、主景には禅寺にふさわしい龍門瀑を組んでいる。
山畔部には全体にサツキの大刈込を配して、石組がひきたてられている。
三段落ちの龍門瀑と鯉魚石
龍門爆と鯉魚石
龍門瀑は中国黄河中流にある名瀑で一名を三級岩ともいい、三段に激流を落としている。
もしここを登りきった鯉は龍と化して天に昇ると信じられ、ここから登竜門の語も起きている。
これは禅僧が厳しい修行の結果悟りの境地にいたることにもたとえられるものである。
滝下の池泉中には、今にも滝に昇ろうとする鯉を表現した「鯉魚石」が組まれている。
関連項目:吉河功氏(サイト外)、日本庭園研究会(サイト外)
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