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【心の杖言葉】
壺中日月長
コチュウ ジツゲツ ナガシ
「壺中天あり」という言葉があります。中国の話です。役人が上の方から毎日町中を見ていると、商いをしている一人の老翁がきまって夕方になると、店を閉め、壁にかけてある壺の中に隠れて消えてしまいます。
仙人に違いないと思い、ある日、ぜひ私も連れて行ってもらえないかと頼み込み、では、ということになり、気が付くと、そこは金殿玉楼の景色の良い所、中へ案内されて数時間の歓待を受け帰されたが、帰ってみると十年以上も経過していたという話です。
壺中天はいろいろ解釈できますが、悟りの妙境(といえば言い過ぎでしょうか)ともとれますし、私たちのかけがえのない余暇、休息、趣味の時間ともとれます。
スポーツ選手がよく体感する「ゾーンに入る」とはまた趣を異にしますが、思わぬ人が思わぬ高雅な趣味を持っているのを発見した時、壺中天という言葉がしっくりきます。
私たちもまたそれぞれの壺中天を持つことにより、日常生活、俗生活が救われていることは経験するところです。「日月長し」は限られた人生、有限なる時間の中で、壺中天を持つことにより、「永遠」に触れ、いのちあることの不思議、よろこび、別天地を味わうことです。
忙中閑あり、苦中楽あり、死中活あり、壺中天あり、意中人あり、腹中書あり ― 六中観です。
(令和3年9月秋彼岸)
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