【心の杖言葉】 至人之用心若鏡 不将不迎 應而不蔵 至人の心を用うるは鏡のごとし、送らず迎えず、応じて蔵せず ― 荘子・応帝王篇 ―
道を体得し、道と一つになった人は、鏡のように跡をとどめず、去るものは去るに任せ、来るものは来るに任せ、過去に拘泥せず、また将来のとり越し苦労もしない、すべてに対応して痕跡を残さないという意味です。古歌に、「世の中に今いうときは無かりけり、まという時にいの時は去る」―時間の不思議さをいつも思いますが、未来のとり越し苦労をしたり、過去の記憶に苛まれるのがわれわれ凡夫のリアルです。老子荘子は「道」の哲学を探求した人。無為自然は無為至禅。後の禅仏教の礎となっていきます。表題は荘子33篇の応帝王篇から。 「道」は今・此処・私を離れてはありません。 (令和3年12月) |
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